「警察」と「検察」の違い

  • 犯罪に手を染めた「一般人」を捜査し司法に訴え出ることを任とするのが「警察」。
  • 犯罪に手を染めた「警官」を捜査し司法に訴え出ることを任とするのが「検察」。

つまり、、、

  • 「オマエが遣ったんだろう。正直に吐け!」が「警察官」。
  • 「警官を買収して罪を軽くしてもらってないだろうな。正直に吐け!」が「検察官」。

故に、検察側取調べの冒頭で、「検察官」が云うべき事は、

「検察」は「公益の代表者」として、どのような刑事事件でも捜査する権限が与えられた組織です。
つまり、これから行う取調べは、「警官」の行動に不正が有ったか無かったかを問うためのものです。
従って、ここであなた(容疑者)が容疑内容について真実を述べても述べなくても判決内容が変わることは有りません。
ただし、「警察」の行った不正内容によっては捜査が遣り直され、結果、起訴内容が変わり判決内容も変わる可能性は有ります。
それでは、「警察」による取調べ状況をお聞かせ下さい。

これを理解できるなら、(不正を行った)警官の「起訴無し」には警察から裁判所への起訴状の提出を差し止めることは出来ないことも、当然の帰結と理解できるはず。

決して、「検察官」の(捜査方針に照らして)「気に入る」「気に入らない」で起訴状の差し止めができるわけではない。

これを理解できない連中の台詞は、

  • 「警察の取調べをビデオで撮るようにするべきだ」
  • 「検察の取調べもビデオに撮るようにするべきだ」

などである。

本来、「調書作成官」は「ビデオ」や「テープレコーダ」の役目を担うのであり、だからこそ取調べを行う「警官」とは所属部署が異なっているのだが、取調べを行う「警官」の都合のいいことしか書き取らないことを、なぜか誰も問題視しない。

つまり、「検察官」は「容疑者」を取り調べて「調書」と突き合わせ、更に、「調書」を作成した「警官」を呼び付けて、「丸丸一週間取り調べて、何で(容疑者と取調官のやり取りが)原稿用紙5枚しかないんだ! 何がなんでも少な過ぎるだろ!」と追求するのが「まともな検察官」ということになる。

結局、とどのつまりは「検察官」が「ウマシカ丸出し」ということである。

結論:

弁護士と依頼人との遣り取りもビデオに撮るようにすべきだ!

蛇足:

「検察官」に的を絞った映画やドラマであるにも拘らず、相変わらず「オマエが遣ったんだろう。正直に吐け!」と「警官」と同じ台詞を吐かせている文系の連中には、本当、呆れるね!

(どのような刑事事件でも捜査する権限が与えられた検察)-(一般人の犯罪を捜査起訴する警察)=(警察(官)による犯罪を取り締まる検察)を理解できたらあなたも理数系思考のできる人。

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投稿者: りする?猫文

世相を理数る?猫文