省エネ対策として、家電の待機電力がよく取り上げられているが、すっかりエコが浸透して最近では1ワットにも満たない物がほとんどで、節電効果はあまり期待できないのが現実。
それよりも「悪質」と言ってもいいぐらいなのに、マスメディアにまったく取り上げられない電力の無駄があるので紹介しましょう。
それは、、、
テレビやレコーダーのチューナー部分からのBS/CS衛星放送に使われるパラボラアンテナへの給電である。
(地デジはUHFアンテナを使うので基本的に関係ないのだが、BS/CSチューナーを内蔵していれば「地デジしか見ない」という人も関係する可能性がある。)
つまり衛星放送に使われる電波は、周波数の関係でそのままでは同軸ケーブルに通すのが難しく、アンテナの受信部で即座に周波数変換する必要があり、その変換装置(コンバーター)への電力が必要という訳である。
そしてこの電力を供給する目的で最近のテレビやレコーダーの殆どには、チューナー部分のアンテナ端子から直流または交流で電力を送出できるように作られているのである。
一方、マンションなどでは多数の家庭に分配しなければならず、そのままでは電波が弱まってしまうので、ブースターで増幅してから各戸へ分配するのが普通である。
当然、増幅するための電力が必要で大概100Vが引かれているので、ついでにパラボラへの給電機能も備わっているのが一般的である。
したがって、全てのテレビやレコーダーからも給電するのは無意味だし、当然バカ丸出しとも言うべき無駄である。
想像してみて下さい。 一個のブースターで足りているのに、全戸の全てのテレビ、レコーダーからも給電している。
一戸建ての家でも、昔はアンテナの接続端子は1軒に一つだったが、最近はほぼ全室にアンテナ端子が付けられていて、当然、屋根の上か屋根裏にブースターが取り付けられているはず。
つまり、「一戸建てで、アンテナ端子が一つ」というのでもないのなら、アンテナへの給電を「オフ」に設定しましょう。
「常時給電」など以ての外!
ところで、その方法とは???
結論:
同軸ケーブルの先端を触って「ビリッ」と来たらマニュアルを開きましょう!
追伸:
最新のテレビやレコーダーでも、地デジと衛星用のアンテナ端子は分かれているが、衛星側のアンテナ端子に何も繋いでいない場合でも、「オフ」にしておくのが無難でしょう。