冷蔵庫の詰め込み過ぎは「効率が悪くなる」ので、してはいけないとよく聞くが。
では、検証してみましょう。
ペットボトルが5本入る冷蔵庫が有ります。
ペットボトル1本が飲み頃になるまで1時間、電気代が2円掛かりました。 以下同様に、
2本、2時間、4円。
3本、3時間、6円。
4本、4時間、8円。
5本、6時間、11円。
ここで、「1本当たりの電気代と効率は?」などというくだらない質問はせずに。。。
空のペットボトルを1本入れました。
飲み頃になるまでに、時間と電気代はどの位必要で、このときの効率は?
文系に分かり易く言うと、
中が空っぽの冷蔵庫に掛かる1ヵ月の電気代は、いくらか?ってこと。
冷蔵庫の中が、空であろうが、隙間無く詰め込もうが、コンセントは挿しっ放しであることに気付くべきだ。
冷蔵庫を買うとき、サイズが同じなら、効率の高い方が良いに決まっているが、使い方に「効率」を持出すのは幼稚である。
「効率」は、飲み頃になるまでに掛かった時間と電気量から求めるのであり、飲み頃になった後の時間や電気量などは計算には入っていないのである。
常に見張っていて、飲み頃になる度にコンセントを抜く者が、どれ程いるだろうか?
実に幼稚である。
だからこそパンフレットなどには、一般的な使い方での1ヵ月の電気代が目安として載っているのである。
当然、買って来た食材は全て入る限りは入れるべきである。
効率が悪いからといって、まだスペースが有るにも拘らず、いくつかの食材をテーブルの上にでも放置するのでしょうか?
それともその場で食べてしまうのですか? ウォーキングマシーンの上で走りながら。
どちらの行為の方が効率が悪いやら。。。
冷蔵庫の効率を問うこと自体、無意味だ。
そうは言っても心掛けるべき点を幾つか書いて置くと、
- 食材を保温(冷)して、運搬中に温まらないようにする。
- 買い物かごに入れる時期を先送りし、特に冷凍物は出来るだけレジで支払いをする直前にする。
- 結露などの水分を拭ってから冷蔵庫に入れる。
- 寄道をせず、さっさと家に帰る。
- 季節ごとに設定温度を調整する。
- 速く、万遍なく冷やすには詰込み過ぎない。
因みに、最初の問いを考えると、1本当たりの電気代は、1本だけ入れた場合は、2円となり、以下同様に、
2本、2円。
3本、2円。
4本、2円。
5本、2円20銭。
となり、確かに詰込みすぎると効率が悪くなっている。
が、一方、1時間当たりの電気代は、1本だけ入れた場合は、2円となり、以下同様に、
2本、2円。
3本、2円。
4本、2円。
5本、約1円82銭。
となり、逆に電気代は安くなる。
この「安くなる」とはどういう意味か理解できるだろうか?
これは、「氷の温度は零度である。」と思い込んでいる者に多いと思われる。
つまり、液体の間は対流によって効率よく冷気が全体に伝わるが、凍ってしまうと冷気の伝わりが悪くなり、外側だけ、つまり、冷凍庫の内側と内容物の間だけ、要するにセンサーが目的の温度に到達だけで実験終了としているのは想像に難くない。
つまり、冷凍庫に水の入ったペットボトルを詰め込み、買ってきたアイスクリームを一つだけ真ん中に押し込み、待つこと数日。
「シャリシャリアイスクリームを召し上がれ!」ってこと。 追記: 2011/07/19
更に、(2円20銭)×(約1円82銭)=(4円)に成ることに気が付くだろうか?
他も全て4円になる。
これらが意味するところは、「詰込み過ぎると、結局、冷えるまでに時間だけが余計に掛かるようになる」ということである。 また、他に論ずべきものは無い。
結論:
冷気の吹出し口を完全に塞いでも、今時の冷蔵庫は火事にならない。