「はい、はい」と「はい」を二つ重ねると、「『はい』は一回でいい!」とよく怒られるので悪い意味とされているが、辞書を引くと「二つ返事」は「快諾」と好意的に解釈されているため、「良い」のか「悪い」のか、一体どっちが正しいのかがよく話題になるが、、、
恐らく、よく時代劇などに出てくる「ははあっ、承知仕りました」と、「書類は間に合うんだろうな?」「はい、はい」とを取り違えているのだろう。
つまり「二つ返事」が「ははあ」のことを指すと解釈すれば、何ら「矛盾は生じない」ということである。
要するに、「ははあ」は、「はっ、かしこまりました」の「はっ」を二つ連ねて語気を強めたものだから「快諾」との解釈で正しい。
一方、まさか「はい、はい」の語源が「ははあ」なのだろうか?
ところで、駄菓子屋などで誰もいない時、「すいませ~ん」と言うと大概「はい、はい、はい」と言いながら店番が駆けて来るが、「はい」を1回だけでは辛うじて「誰かいる」と分かる程度の確信しか持てないが、2回なら「その方角」が分かり、3回ならば「姿が見えなくとも近づいている」ことが確信できる。
つまり、「はい」を連呼するのには「今、向かっていますよ」という意味合いを含んでいて、壁などに遮られていて姿が見えない時は、尚重要性を持つことになる。
だからこそ、目の前にいるのに「はい、はい」と言うことは、逆説的に「俺が見えているのか?」と皮肉を言っているのと同じであり、さらに去りながら言えば「可愛い部下がいなくなりますよ」という意味合いになってしまうので「怒って当然」で「はい、はい」は「悪い意味」となる。
結局、姿が隠れていて駆け寄る場合は3回、姿は見えているが少し離れた所から駆け寄る場合は2回、目の前にいる時は1回が「正しい応答」ということである。
確かに「はっ、はっ」と言いながら駆け寄るのでは「音」が短過ぎて奇異な感じがするので「はい、はい」に変わった気がしないでもないが。。。だとしても「ははあ、ははあ」が「はい、はい」に変わったとは思えない。
何れにしても、距離感や動きを無視して「『はい、はい』は『二つ返事』で『快諾』」と安直に決めるのは、結局、文系の「空間認識」の低さを露呈しているだけで、理数系からすれば「机上の空論」にもなっていないね。
結論:
やはり「はい」は一回にしろ!