「飛んで火に入る夏の虫」と言うところから、「夜、虫は光に集まる」と思い込んでいるものが多いようだが、実は、完全な間違いである。
なぜなら、、、
虫は人間には見えない「紫外線」に引き寄せられて集まるからである。
つまり、「蛍光灯」や「白熱電球」などの照明は「紫外線」を出し、それに虫が集まるのであり、実は、ロウソクの炎も「紫外線」を出しているのである。
従って、「紫外線」を出さない「赤」「青」「緑」の「LED」を使った「三原色LED照明」には虫は寄って来ないのである。
ところが、「LED照明」の中には「蛍光灯」と全く同じ仕組みを使って「水銀」の代わりに「紫外線LED」で紫外線を発生させ、これを「蛍光物質」に照射・発光させているモノがある。
この場合、「紫外線」が「蛍光物質」ですべて変換されずに「白色光」と共に放出され、結局、虫を呼び寄せることになる。
「紫外線LED」は「三原色LED」より「効率」が若干良いようだが、作る最大の理由は、三種類のLEDを作るより一種類だけの方が製造工程も材料も少なくなるので、価格が抑えられる点である。
つまり、製造メーカーの「利ザヤ」が大きいということである。
しかし「三原色LED」と「紫外線LED」のどちらがレアメタルを多く消費するかといえば、明らかに「蛍光物質」分だけ「紫外線LED」の方が多く消費するはずだが、レアメタルの種類が異なるので一概には言えない訳だが、資源の乏しい日本では常に問題視すべきだと思うが。
多少効率の落ちる「三原色LED照明」を選ぶか、それとも本当は「価格重視」なのに「効率重視」と言って「蛍光LED照明」を選ぶか。
何れにしても、「三原色タイプ」か「蛍光タイプ」であるかの区別を「表示する義務」を課すべきでは?
そういえば、液晶ディスプレイのバックライトも省エネを期待して「LED」が主流になりつつあるが、「紫外線」の放出量は如何程であろうか?
元々バックライトは「蛍光灯」だったので「紫外線」を出していた事に違いはないが、大画面化が進んでいるので、やはり「紫外線の放出量」の記載を義務付けるべきであろう。
というより、「三原色LED」の普及により白内障の原因になる「紫外線」から開放されると思っていたら、結局「ブラウン管式」も「液晶式」も「ディスプレイ」は紫外線を出す物しかないという事になるのか?
結局、不運な目に遭うのは「虫」か「消費者の目」か?
結論:
低価格を追求する限り、「虫」と「消費者」は「腐れ縁」のままであろう!